「声に出す」というのは、相手に話しているつもりが、実は「自分の耳を通して聞いている」ことでもあるんですね。
これが人との対話、カウンセリングによる効果なんです。話すって大切ですね。
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空庵では、出張カウンセリングを承っております。くわしくは「助庵」まで、お気軽にご相談下さいませ。

2000年夏休み“空庵”特別企画 「孤独〜真の自由へ導く味方」


残暑お見舞い申し上げます! 2000年盛夏

皆さん、お元気ですか? お盆休みもそろそろ終わりに近づいていますが、充分にココロ
もカラダも休めたでしょうか? 夜になると、時おり風が吹いて涼しい事もありますが、
まだまだ昼間は、暑〜い日が続きます(泣)。くれぐれも気をつけてお過ごし下さいね。 さてそんな中、8/11付の朝日新聞に「君たちに伝えたいこと」という企画ページがありま
した。「20世紀最後の夏休みに」と締めくくってあり、作家の丸山健二さんが書いていま
す。彼は1943年、長野生まれの57才。1967年、初めての小説「夏の流れ」で芥川賞を史上
最年少で受賞されています。今回の企画のタイトルは「孤独」。私自身が最近、身にしみ
て感じる事であり、カウンセリングをしていく上で、取り組んでいかねばならない大切な
テーマでもあります。以下は、朝日新聞からの引用です。  時として、人が激しい孤独感に苛まれるのは、自身の魂を相手にする時間が、いかに大
切であるかという何よりの証なのです。人はあまりにも社会的な生き物でありすぎるがた
めに、集団の中へ埋没する事で、安らぎを得るという習性を持っています。そのせいで、
独りの立場に追いやられそうになったという予感だけでうろたえます。そして、まだ何一
つとして失っていないというのに、それどころか、ありとあらゆる可能性を秘めていると
いうのに、この世は生きるに値しないというようなせっかちな答えを出す始末です。 どのようにして孤独感に対処すればいいのか? 逃げるに逃げられない、この重苦しい問
題と真剣に取り組む事こそが、青春の大半を占める意義であり、ひいては人生の明暗を分
ける重大な鍵なのです。  世間には、孤独に打ちのめされた魂につけこもうとするロクでもない連中がごまんとい
ます。彼らは理想の父親以上の良き理解者という偽善のポーズを繕いながら接近し、あな
たの心にぽっかりと空いた風穴を、見せかけの優しさや癒しの言葉で、つかの間埋めてく
れるのです。宗教、政党、国家、企業、その他ありとあらゆる団体や組織が、丸裸になっ
た魂の怯えを悪用し、インチキの安心感と引き換えに、あなたを他律的な人間に変え、あ
なたの全てを支配し、あなたの人生の上にどっかりとあぐらをかき、あなたの生き血を
吸って、のうのうと生きようとします。   つまり、いかにも大きな力がありそうな他者にすがって、孤独感を追い払ってもらおうと
するあなたの選択は、最初から間違っているのです。そんなあなたを狙う実に危険な罠
は、この世の至る所に仕掛けられています。残念な事に、多くの人々がこの罠に掛かり、
自己の何たるかも、自由の何たるかも知らずじまいのまま、本当は数倍も充実させられた
かもしれないたった一度の人生を、自ら台無しにして終えていくのです。   そうかと思うと、孤独な立場に付きまとう不安と背中合わせに存在する、後ろ向きな甘美
に魅了され、そこに閉じこもる快感が癖になり、安っぽい虚構でしかないゲームの世界を
隠れ蓑にして、最初から不可能とわかっている現実からの逃避を試みたりする者も少なく
ないのです。もちろん、そうした気持ちは誰にでもあり、ストレス解消の範囲内に留まっ
ている限り、娯楽の一部ではあるのですが、それが全部となると、あなたを待ち構えてい
るのは狂的な破滅でしかありません。しかもその破滅は、周辺の人間や、全く無関係な人
間を巻き添えにする確立が高いのです。  孤独の奇襲を受けた際、あなたが選ぶ最良の方法は、誰の力も借りず、虚構の世界へも
逃げ込まずに、独りで堂々と闘う事です。まずは、それをはったと睨みつけ、次にそれを
どんと受け止める事です。ぐっと歯をくいしばって、底無しの虚しさと自力で対決するの
です。これ以外の方法はありません。そんな事はできない、それほど強い人間ではないと
いう逃げ口上を、まだやってみないうちに使うのは禁物です。たかがそれしきの試練をパ
スできなければ、残酷なこの世を生き抜く事など、とてもできないでしょう。やれるかど
うかではなく、やるしかないのです。やらなければ、あなたの以後の人生は、無に等しい
ものと化してしまうでしょう。  教科書や教師や親やテレビや本などが、あなたに投げかける中途半端な数々の言葉は、
建前に終始しています。本音とはほど遠い言葉の氾濫が、あたかもこの世は素晴らしい、
素晴らしくあって当然であるというような誤ったイメージをあなたに植え付けてしまって
います。善意に解釈すれば、重くて暗い部分を見せてしまったら、若いあなた達が希望を
失う事を気遣ったのでしょう。   しかし、実際のこの世はさほど素晴らしいものではありません。面白くも何ともないとい
うのが正解なのです。この世を生きる意味にしても曖昧です。ところが、意味があるとも
ないとも言えない点に、重大な意味が隠されているのです。もし、この世にはっきりとし
た意味や、目的があらかじめ用意されていたならば、あなたはその意味や目的の奴隷とし
て、不自由な生涯を送らなければならないでしょう。無味乾燥な状態で、この世が存在す
るのは、あなたの意志の力によって、あなた自身を存分に活躍させる事が可能な大いなる
舞台として、用意されているからです。    この世に意味があるかどうかは、あなたが孤独という負荷を逆手にとって、精神を鍛え
るかどうかにかかっています。孤独は、どこまでも自分を信頼して生きてみせるという、
毅然とした心組みで接すれば、大した敵ではありません。敵どころか、実はあなたを真の
自由へと導いてくれる、唯一の味方である事がわかるでしょう。真の自由は、独自の判断
で、必要に応じて必要な行動を取る事ができる一個の独立した人間にしか根づきません。
孤独の波状攻撃を受けて、へばっているあなたが求めて止まない優しさというのは、もし
かすると他者から施される優しさの事ではないでしょうか? 自分から与える優しさの事
を、考えた事が一度でもあるでしょうか?   孤独の試練を積極的にくぐり抜けた者は、むやみに優しさを乞うような真似はしませ
ん。また優しさの大安売りをして、優しさに群がってる来る者達を、もっとダメな人間に
してしまうような事もしません。そして孤独から逃げ続け、あるいは孤独を偏愛する事し
かできない者達と比較すると、はるかに生き生きとしています。それは長年の孤軍奮闘の
結果、ついにこの世を生きる意味と目的と価値を独自に見い出しつつあり、情熱を持って
そこへ邁進しているからです。他人を食い物にして生きようとする連中の魂胆を見抜く眼
力を持ち、同時に尊敬に値する人間が現れた場合には、素直に認める広い心を併せ持って
いるからです。 いかがでしたでしょうか? 是非、ミレニアム記念に感想をお寄せ下さいね。首をキリン
にして、待っていま〜す(笑)。それでは、残りの夏休みをめいっぱいEnjoyして下さいね!


2000-08-16 02:36:32
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空庵(Coo-an)
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